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全国佐々布氏会を開催しました。
2025年6月9日
▲ 九州、関東地方から参加された佐々布さんへ佐々布地区で収穫された米を贈呈
戦国時代の武将・佐々布(さそう)氏の子孫による交流・研修会「第1回全国佐々布氏会」(第20回全国宍道氏会兼第12回宍道町歴史講演会)が、6月6日、宍道公民館で開かれました。
佐々布氏は、宍道町佐々布地区をルーツとする一族で、戦国時代には宍道氏と主従関係にあったとされています。
研修会では、全国宍道氏会の世話人を務める宍道正年氏(元・島根県古代文化センター長、元・松江歴史館専門官)が講演し、佐々布氏の歴史的背景を紹介しました。
講演によると、戦国期、主家である宍道氏が山口県長門へ配置換えとなった後、佐々布氏は宍道氏に従わず、因幡国鹿野城主・亀井氏の配下に入りました。その後、子孫たちは熊本、東京、北海道、津和野など全国各地へと広がり、現在では佐々布氏の系統は大きく四つに分かれているといいます。
なかでも津和野系統の子孫である福羽(佐々布)逸人は、国産イチゴ第1号「フクバイチゴ」の開発者として知られ、新宿御苑の整備にも尽力するなど、日本の農業および造園史に大きな足跡を残しています。
現在、全国には約180名の佐々布(さそう・ささふ)姓の方が確認されており、今回の会には九州や関東地方からも佐々布氏の子孫が参加。地元住民との交流も深められ、歴史と縁を再確認するひとときとなりました。