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原子力災害時広域避難先自治体視察研修

2015年11月6日

11月5日(木)原子力災害時広域避難先自治体への視察研修を行いました。

 

松江市では、島根原発において重大事故等で原子力災害が発生した際の広域避難計画として、各公民館区ごとに避難先自治体が指定されており、法吉地区は浜田市へ避難するよう計画されています。

原子力災害発生時には、避難する車で道路の渋滞・混雑が予想されることから、避難先へ向かうルートも指定されています。

この日は、地区災害対策本部要員のほか各自治会からの参加者33名で、指定されているルートを実際にバスでたどり、3か所の避難経由所へ向かいました。

 

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車中では、松江市原子力安全対策課の方から原子力災害発生時における住民の避難の流れや、原子力災害に対する基本的な考え方などをお話しいただきました。

「原子力災害」とは「発電所の外に放射性物質又は放射線が異常な水準で放出されること」を指し、単に「原子力事故」と「原子力災害」とは区別されているようです。

広域避難は最終的な防護措置と考えられており、原子力事故が発生したからといって、あわてて避難行動をとるよりも、行政からの指示に従い、屋内退避などの防護措置を取ったほうが無用な被ばくを受けない可能性が高いとのことでした。

 

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放射線量を測る線量計です。

 

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車両についている放射線量も測定します。

実際の災害時には、混雑を避けるため、ゲートのようなものをくぐって測定することが想定されているようです。

 

 

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福祉避難所の一つとして指定されている石見公民館。

 

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浜田市の職員の方から、浜田市の概要や防災対策について説明していただきました。

 

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避難経由所の一つ旭公園。

 

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紅葉のきれいな公園でした。

 

 

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こちらも福祉避難所として指定されている旭保健センター。

 

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玄関からバリアフリーの、広々とした施設でした。


平常時平日のこの日、法吉から浜田市までおおよそ3時間の行程でした。

実際の災害時には道路状況がどうなるか予想がつきませんが、過度に恐れることなく、正確な情報、行政の指示に基づいて行動することが大切だと改めて感じました。

法吉地区災害対策本部では、毎年の防災訓練や広報活動などを通して、地区住民の皆さんが原子力災害時にも自然災害時にも冷静に行動し、地域で助け合い安全で安心に暮らせるまちづくりを今後も続けていきたいと思います。

 

原子力災害時の法吉地区の広域避難計画パンフレット(避難先・避難所一覧、避難ルート等)

↓こちらからダウンロードできます。

法吉地区の避難計画.pdf(1MB)