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~製紙業ゆかりの地を訪ねて~ 乃木地区歴史のまち歩き後編
2024年10月31日
10月31日(木)乃木地区歴史のまち歩きを行いました。
先月の講義編に引き続き、今回は乃白町にある製紙業ゆかりの地を訪ね歩きました。
乃白町にあるふれあいセンターに集合し、まずは乃白神社を目指して歩きます。
地区内でも数少ない式内社である乃白神社。
この境内にある穀木(かじき)神社は、御紙屋(松江藩の製紙業)の始まりとされる中條家によって勧請されたといわれています。
灯篭には御紙家の一軒目~三軒目である、中條善左衛門・野津甚七・野津甚八の名が刻まれてます。
乃白神社といえばこちら
製紙業に何の関係もないので、今回触れられることはありませんでした…(>_<)
つづいては、中條家と野津家のお墓がある福正寺へ。
ご住職が特別に、中條家より寄贈された三方を見せてくれました。
お正月にはこの三方に鏡餅をお供えされるそうです。
黒塗りの三方は珍しいですね。
お堂を出て両家のお墓へ。
こちらが中條家のお墓。
こちらは野津家のお墓。黒いのは代々をまとめたお墓ですが、周りに見えるのはそれぞれ代々のお墓です。
これも珍しい扇子の家紋。
紙つながりということなんでしょう。
福正寺を後にして旧県道を歩き向かったのは、
その名も紙屋口。
地名から製紙業の盛んであったことがよく分かります。
さらに、忌部のほうへ向かうと日吉神社があります。
この神社の石灯篭にも中條家と野津家の名前が刻まれていました。
参加者の中には、「蔵を掃除していたら、昔の乃白紙や紙すきの道具がでてきた」という方も。
現存する乃白紙は貴重らしいので、機会があればぜひお目にかかりたいですね。
乃木地区についての理解を深める良い機会となりました。