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歴史講座「崎田遺跡・種前の発掘調査から見えてきたこと」を開催しました。
2022年3月28日
3月26日(土)に歴史講座「崎田遺跡・種前遺跡の発掘調査から見えてきたこと」を演題に、松江市埋蔵文化財調査室より徳永隆氏を講師に招き講演いただきました。
崎田遺跡は、切り立った尾根上に古墳時代の竪穴建物跡が発見された遺跡であり、なぜ尾根の上のような場所にポツンと一軒あったのか謎も多く、煮炊きをした形跡がないことから住居としてではなく何か別の機能をもった建物だった可能性があるということでした。
海抜4メートルの場所に古墳時代の竪穴建物遺跡発見された種前遺跡は、市内でこれだけ低い位置で確認された事例はなく、中海に近い点から漁業や海運を生業とする集落跡地であったかもしれないと説明をいただきました。
これらの遺跡の発掘調査から、地域に根付いた歴史が垣間見え、今生きている私たちの時代につながるものなどにも思いを馳せ、考えさせられました。
当日は、講演だけでなく、出土した遺物の展示もあり、間近で遺跡からの発掘されたものを見る貴重な機会となりました。