松江市公民館の概要
●パンフレット「松江市の公民館」
1 松江市の概要
松江市は、島根県の東部、山陰地方のほぼ中央に位置し、東に中海、西に宍道湖があり、北は日本海に面し
ています。宍道湖と中海を結ぶ大橋川周辺に沖積平野が広がり、北には枕木山をはじめ島根半島の山々が、南
は中国山地に至っています。
市街地は、大橋川をはさんで南北に広がり、周囲は小丘陵に囲まれ自然環境に恵まれた地域です。平成17年
から始まった平成の大合併により、新しい「松江市」が生まれました。山陰最大の20万都市となり、平成24
年4月には、特例市となりました。
山陰をリードする中核都市として、宍道湖・中海圏域と連携を図りながら、安心、安全、産業振興、子育て
高齢者福祉などをキーワードに「住みやすさ日本一」のまちづくりを進めています。
2 松江市公民館の変遷
松江市の公民館は、昭和27年(1952年)から市役所支所(旧役場)内に併設されたのが始まりで、以後、
合併に合わせて支所・出張所あるいは学校に併設され、昭和35年には計20公民館となりました。
公民館の運営方式は、当初は直営でしたが、市の財政事情等により昭和41年から各地区の団体等で構成され
た地区公民館運営協議会の自主的な運営に委ねる公設自主運営方式に移行することになりました。昭和40年代
後半には20公民館の自主運営への移行が完了しました。昭和56年には1館新設され21公民館になりました。
その後、地方自治法が改正され、松江市の公民館は平成18年9月から指定管理者制度を導入しています。
松江市と合併した旧八束郡の公民館においては、平成20年度より地域の理解を得ながら、条件の整った地区
から公設自主運営方式へ移行し令和3年4月からは29公民館になりました。
3 公設自主運営方式の公民館
(1)公設自主運営方式の特徴
①地域住民の活動拠点
・地域の特性に応じ、住民に密着した運営
・各種団体との連絡調整が容易
②住民が直接公民館の運営に参画
・専門部による事業の自主企画と運営
③住民が公民館運営費の一部を負担
・公民館に対する認識を深める
④社会教育の領域を越えた事業の展開が可能
(2)公設自主運営公民館と行政
松江市は、平成24年4月に特例市として歩みだし、市民参加のまちづくりを推し進めるため「対話による
協働のまちづくり」宣言をしました。そのため、社会教育や生涯学習を推進する社会教育施設としての役割
を始め、地域福祉や環境・リサイクル、地域防災など、様々な地域活動の拠点施設である公民館の果たす役
割は、より一層大きくなっています。
①館長会(毎月1回開催)
館長会は、公民館相互の連携を深め、公民館が地域活動のよりどころとなるよう、5つの専門委員会を
立ち上げ諸課題の解決を図るとともに、市政への提言や要望を行っています。
②事務連絡会(毎月1回開催)
各公民館職員(主任又は主事)が出席し、松江市各課・関係機関から公民館への依頼事項を受けていま
す。
また、各館の情報交換の場としています。
4 公民館の機能と役割
(1)社会教育施設としての役割
①生涯にわたる学習機会の提供
②文化活動やレクリエーション活動などの機会の提供、生活の資質向上
③地域課題等の問題を解決するための学習機会の提供
④現代社会の緊張を緩和する活動や創造力を高める活動の提供
⑤地域の情報センター、相談センターとしてのサービス提供
⑥地域の連帯感の醸成、自治振興の基盤づくり
⑦地域の教育力を高める活動
(2)地域の拠点としての公民館
①コミュニティづくりのコーディネート
②地域福祉の推進
③人権教育の推進
④子どもの育成と学社融合・連携
⑤地域防災・環境問題の取り組み
5 公民館の事業
(1)専門部による事業(例:各公民館によって部の構成、名称が異なる)
総 務 部 ‥‥自治会・町内会や地域の諸団体との連携
まちづくりの推進計画、広報活動
福 祉 部 ‥‥地区社会福祉協議会との連携
少子・高齢化に対応した事業展開
青少年部 ‥‥地区青少年育成協議会との連携
家庭への支援等地域での子育て環境づくり
体 育 部 ‥‥地区体育協会との連携
各種スポーツ大会の開催
文 化 部 ‥‥地域のサークルとの連携
文化祭の開催
(2)主催事業(教室、講座、研修会、地域行事等)のテーマ
①まちづくり、地域自治、地域防災・防犯、市民憲章の推進
②人材育成(ボランティア)
③人権学習の推進
④地域福祉(高齢者・障がい者福祉等)
⑤自然保護や環境リサイクル
⑥青少年育成(乳幼児期~青年期)
⑦健康づくり(身体・心の健康、食と生活、体力づくり)
⑧少子高齢化、男女共同参画
⑨地域の伝統文化や歴史の継承
⑩国際化、情報化
(3)その他の事業
①貸し館業務…サークルの育成・活動の支援
②各種団体の支援…事務局業務
③行政との連携