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第3回歴史講座「松江市史」かみくだき講座津田編を開催しました!

2021年12月10日

12月1日(水)第3回歴史講座「松江市史」かみくだき講座を開催しました。講師は、元松江歴史館専門官の宍道正年様にお越しいただきました。

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今回は、松江市史の中の特に、津田地区に関する事柄をわかりやすくかみくだいて、お話ししていただきました。 

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初めに大名行列の通った道が、現在のどこにあたるかをビデオで撮影されて説明していただきました。津田には「津田の松原」と呼ばれる4百本以上の黒松で松並木街道があり、東津田町にある一里塚の場所も現在は残っていませんが、ビデオで説明していただきました。 

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津田は野菜作りが盛んで、津田カブ、津田大長茄子、津田大長節成胡瓜などが作られていました。今では、これらの野菜を津田ではあまり作られなくなったようです。また、西津田に藩主やその家中への生鮮そ菜を栽培する「菜園場」があり、今でも地名として残っています。

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その他、現在大根島で有名な「薬用人参」の最初の栽培地は東津田だったようです。また、ロウソクの原料の「櫨蝋」(はぜろう)をとるために、津田に櫨の木をたくさん植えていたそうです。東津田町に櫨岡という地名が残っています。当時「櫨蝋」(はぜろう)は、商品としての需要も多く、薬用人参とともに利益を生み、松江藩の財政再建のカギだったようです。 

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講座の最後に、小泉八雲についてもお話をしていただきました。松江市が、国際文化観光都市になったのは、小泉八雲が文筆を通じて世界的に著名であることなどから八雲のおかげだと言われました。 

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今回の講座の後、津田小学校の5年生の児童にもわかりやすく「私たちの津田 知る知る事典」と題して、同じ内容をもっとかみくだいて授業をされるようです。