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松江市“歴史のまち歩き”【忌部地区】

2022年5月4日

4月29日(金)松江市歴史のまち歩き【忌部地区】が開催されました。

ガイドは歴史研究家の宍道正年さんです。

当日はあいにくの雨模様でしたが、市内各所から午前16名、午後6名の方が参加されました。

 

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まず忌部の地名の由来と、古代出雲と大和を結ぶ重要な役割をもっていたというお話を聞きま

した。3世紀から11世紀まで、忌部と玉湯をまたぐ花仙山でとれためのうが忌部と玉湯で

「玉」に加工され、中央の大和に大量に納められました。こうしたことから、奈良時代に天皇

に仕える中央豪族「忌部氏」が、玉湯・忌部地域を「忌部神戸(いんべのかんど)」として

直接支配していました。「忌部」という地名は

このことと深く関わってるそうです。

 

 

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最初は、約1400年前に、玉作りをする村人のリーダーの墓と考えられる「客古墳」です。

忌部公民館の隣接地にあります。古墳は幅約1m、長さ4mの横穴式子古墳です。

 

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続いて「忌部神社」です。天照大神など22神が祀ってありますが、そのうちかつての中央豪族

「忌部氏」の祭神である「(あめのふとたまのみこと)」が祀ってあります。

 

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最後は、「玉の森」です。玉作の神様「明玉(くしあかるたまのみこと)」の御陵地(お墓)

の跡です。江戸時代の享保年間(18世紀)に洪水で流され、古墳の姿はなくなりましたが、

現在も地元の人で大切にまつられています。

雨風が強く、とても過酷な環境でしたが皆さん熱心に聞いておられました。